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企業で働く弁護士の研究ノート

自己紹介

経歴

 大学卒業後、2006年に弁護士登録。弁護士4人の小さな法律事務所に就職し、3年間、勤務弁護士として訴訟・交渉の経験を積む。

 次第に予防法務や戦略法務に興味を持つようになり、大手商社に転職。マチ弁から企業の法務部門で働くインハウス(社内弁護士)にキャリアチェンジする。

 約7年間、担当者として、国内・海外問わず、M&A、合弁事業立上げ、紛争解決など様々な案件を経験する。この間に和文・英文それぞれの契約書作成スキルを習得。

 2017年に管理職となって以降はマネジメント・キャリアを歩む。2020年~タイの子会社に駐在し、法務部を立ち上げ。2022年~タイ子会社の執行役員として法務に加え、与信管理・監査・内部統制の領域も担当。

目標

 インハウス(社内弁護士)の「ワークライフバランスの良さ」が強調されるのをもどかしく感じています。

 確かにインハウス(社内弁護士)のワークライフバランスは良いと思います。しかし、それは職場の必要条件であり、十分条件ではありません。仕事が面白くなければ長く働く意味は見出しにくいでしょう。

 インハウス(社内弁護士)に限りませんが、企業の法務パーソンは、「自分が起点となり、変化を起こす」ことができます。依頼を受けて仕事する外部弁護士には味わえない醍醐味があります。

 また、外部弁護士の仕事は「型」があり、自由度は限られます。しかしインハウス(社内弁護士)は法務の枠にとらわれず、ビジネスの世界に踏み込んで仕事をすることも可能です。

 例えば、少額のマイナー出資を行う際、私は財務諸表、財務モデル、投資家向けのピッチ資料からビジネスモデルの過去&未来を絞り込んだうえで限定的な法務デューデリを行うことがあります。あえて70点を狙いにいくような仕事の仕方は外部弁護士では難しいと思います。

 せっかく、企業の中にいて自由度が高いんだから、「法務」「弁護士」という固定概念にとらわれず提供価値を磨き、どんどん面白い仕事をしていきたい。企業法務の世界は「需要」と「供給」のギャップがまだまだ大きいので、いくらでも開拓の余地があります。

 「企業内の法務部で働く「やり甲斐」を開拓し、後の世代に伝えていく」ことが、私の個人ミッションです。『面白い法務』を目指して、チャレンジし続けたいと思います。