法務パーソンの学習帳

Be the lawyer-statesman. CLOを目指す企業内弁護士のブログ

アクセラレーター法務

先週、大変ありがたいことに、顧客企業のプロジェクト担当者から「御社の法務はすごいですね」と褒めていただいた。 上司や同僚からほめられるのもうれしい。だけど、顧客企業からほめられるともっと嬉しい。事業にダイレクトに貢献している実感を得られるか…

新卒でインハウス(企業内弁護士)になることはアリか?

数年前に採用担当をしていたとき、ロースクールの学生さんや修習生と数多く接しました。そのとき一番多く聞かれた質問は「新卒で企業の法務部に就職することのメリットとデメリット」です。 ネット上をみても経験に裏付けされた記事は少ないようです。そこで…

コンプライアンスを形骸化させないための工夫

Legal Libraryでジュリストがみられるようになったので、さっそくジュリスト3月号の特集/コンプライアンスの最前線をチェック。 www.yuhikaku.co.jp 座談会のメンツがすごいだけあってたいへん勉強になりました。 コンプライアンスを形骸化させないためのヒ…

外国人部下と接する際の落とし穴

ここ半年ほど、チームのタイ人スタッフ(部下)が立て続けに退職してしまいました。 知らず知らずのうちに、外国人の部下と働く際の落とし穴にハマってしまっていたような気がします。 1)「日本だとあり得ない」は厳禁 部下が外国人だとどうしてもストレス…

タイ法務の知識②(タイの株式譲渡)

タイに来てから半年に一度くらいの頻度で株式譲渡を取り扱ってます。よく相談を受ける内容をまとめます。この記事でだいたいの相談に対応できるはず。 株式手続の概略を図にしてみると以下のような感じ。日本とは結構違いますね。 以下、個別にみていきます…

法務部の地位を向上させるには何をすればいいのか

数年前にマネージャーに昇格してからは、「どうやったら法務部の地位が向上するのだか?」と日々考えています。最近、この観点でヒントになりそうな記事を2つ読みました。 「法務の課題」ではなく、「経営の課題」に取り組む 一つめは、IPGIの宮下弁護士の…

法務目線での企業分析のやりかた

弁護士に限らず、就職、転職するには企業分析が必要です。ただ、採用する側の立場で候補者と面接してると「企業分析のやり方知らないのかな?」と思うことが少なくありません。 修習生や弁護士は新卒での就職活動をした人が少ないからでしょう(私もそうでし…

タイ法務で欠かせないリサーチツール

タイでは企業情報のデータベースが充実しています。多くの企業や法律事務所、コンサルティング会社が「Corpus」というデーターベースを使ってリサーチしています。Corpusはタイで外国人が仕事するうえでの必須ツールの一つです。 「Corpus」https://corpus.b…

タイ法務の知識①(外資規制対応)

せっかくタイ法務駐在員をしてますので、仕事内容も差しさわりない範囲で記事にしていきたいと思います。今回はタイの「外資規制対応」につきまとめます。 外資規制とは何か タイに限らず多くの新興国では自国産業の保護のために外国企業の活動を制限してい…

日本製鉄 vs トヨタはどうなる?

10月5日、日本製鉄がトヨタ自動車と宝山鋼鉄を特許権侵害で提訴したというニュースが報道されました。日本製鉄が大口顧客のトヨタを訴えたとは驚きです。 日本製鉄はあわせて200憶円の損害賠償も請求。 しかし、知財トラブルで特許権者が最終メーカーを訴…

企業で評価されてる優秀な法務部員ってどんな人?

企業で評価される優秀な法務部員ってどんな人なんでしょうか? 法務部員にも会社での評価が高い人と、そうでない人がいます。評価が高ければ給料もあがりますし、何よりやりたい仕事やポジションを優先して与えてもらえます。 では、どうすれば評価されるの…

電子署名をうまく導入するポイント

最近、勤務先で電子署名(Docusign)を導入しました。導入プロセスを通じていろいろ学びがあったので、ポイントをブログにまとめておきたいと思います。 なお、私は商社で10年ほど企業内弁護士をしており、今はタイにある現地子会社に出向して法務部長をして…

憧れの弁護士が教えてくれたこと

世の中には「高い報酬」を請求し、なおかつ依頼者から絶大な信頼を得ている、スーパースターのような弁護士がいます。 今まで一緒に仕事をしたなかでは、Milbank LLPというニューヨークの法律事務所のEric Silverman弁護士(以下「エリック」)がそうでした…

若手法務パーソンがスキルを磨くにはどうすれば良いか?

若手法務パーソンの悩み 法務パーソンの悩みの一つに「指導してくれる人がいない」ということがあります。 多くの日本企業の法務部は発展途上ですので、経験豊富で親切な上司がいるとは限りません。現実的には自分でスキルを磨いていく必要があります。 ただ…

ホワイト法律事務所から企業内弁護士に転職した理由②

自己紹介の続きとして、「法律事務所から企業内弁護士に転身した理由」についてまとめております。前回はこちら inhouselawyer40.com 企業内弁護士になるための転職活動 企業内弁護士になるという選択肢は自然に思いつきました。 企業法務をやりたい弁護士は…

ホワイト法律事務所から企業内弁護士に転職した理由①

自己紹介に続き、法律事務所から企業内弁護士に転身したきっかけについてもう少し詳しくご紹介します。企業内弁護士というキャリアに興味がある人のご参考になれば幸いです。 法律事務所での駆け出し時代 弁護士登録後、就職した法律事務所は私をいれて弁護…

自己紹介

はじめまして、Himizuと申します。 弁護士歴は約15年。大手商社の法務部で働くインハウス・ロイヤー(企業内弁護士)です。 今までのキャリア 大学卒業後、弁護士になって最初の3年間は地方都市の法律事務所で働きました。 クライアントは法人・個人が半々…