企業法務をアーキテクトする

企業内弁護士を、楽しく、やり甲斐があり、報酬にも恵まれた職業とするために試行錯誤する研究ノートです

企業内弁護士の仕事をもっと面白く

はじめまして、40代企業内弁護士のMです。法律事務所で3年、総合商社の企業内弁護士として10年のキャリアを持つ中堅弁護士です。いまは、タイの子会社に駐在し、法務部長をしています。

 

弁護士の仕事を面白くしたい

 

ごくごく普通の弁護士ですが、

『弁護士の仕事をもっと面白くしたい

という思いを軸に仕事をしてきました。

 

弁護士の仕事はハードワークが当たり前。収入は多いけど総じてストレスフルです。若いときはいいけどサステナビリティに問題あり。また「弁護士とはこういうもの」という固定観念は強く、多様性がありません。

 

ただ、弁護士のスキルそのものは汎用性があるものです。

大量の情報を処理する力、文章力、交渉力、ロジカル・シンキング、そういったスキルは伝統的な弁護士の仕事だけに必要なものではありません。

 

弁護士の固定観念に縛られず、ポジショニングをずらせば、様々な分野で活躍できると思います。企業内弁護士になり10年がたち、その思いはますます強くなってきました。新しいフィールドでもっと可能性を追求したい。

企業内弁護士の魅力はなにか。

弁護士3年目に企業内弁護士となりました。実際に企業のなかに入ってみると、企業内弁護士というフィールドには未開拓のニーズがあります。

 

日本企業の法務部の歴史は浅く、会社のなかでのプレゼンスもまだまだ低い。一方、グローバル化し、変化の激しい競争環境にある日本企業は、攻め・守りの場面の両方において強力な法務サポートを求めています。

 

このギャップはチャンスです。

 

企業法務という仕事をリ・デザインし、企業経営にあらたな価値を提供する

 

これは、企業のなかにいる人間にしかできません。そのミッションにチャレンジすべく企業内弁護士の仕事を追求していくことに決めました。

 

企業法務のリ・デザイン

 

企業内弁護士(インハウス)を「ワークライフが良い企業法務弁護士」と捉えてしまうのはもったいないと思います。

 

依頼に基づき契約書をレビューする、ドラフトする、問題を解決する、こういったコアの仕事をおろそかにするつもりはありません。むしろ、こういったコアの仕事においても外部の弁護士に発揮できない価値を出す必要があります。

 

しかし、法律事務所の弁護士と「同じこと」をやろうとすると、企業内弁護士(インハウス)のバリューは限られてしまいます。

 

専門性では法律事務所の弁護士にかなわない。劣化版・廉価版の企業法務弁護士になってしまってはインハウスの存在意義はありません。企業の立場からすると、専門機能は固定費ではなく変動費にしたほうが合理的です。

 

企業内弁護士をやり甲斐と報酬に恵まれたものとするためには、法律事務所の弁護士と異なるバリューを発揮することが不可欠です。「企業のなかにいるからこそ発揮できる価値」を発掘し、提供していく必要があります。

 

そういった問題意識から、私は企業内弁護士になって以降、社内で前例がないことに自ら進んで手をつけてきました。

 

2,3年目のころにはM&Aの法務デューデリを内製してパワーポイントで報告書作る、という試みをやってみたことがあります。

 

サンプル・プロジェクトと称して社内サンプルを充実させたり、エンタープライズ・サーチエンジン(企業内検索システム)を導入したり、社内インフラ作りに注力したこともありました。

 

企業内弁護士として社内はじめての管理職となり、マネジメント業務にも取り組んでいます。

 

いずれもまだまだ試行錯誤の域を出ませんが、企業内弁護士の仕事を既存の枠にとらわれずに広く考えることによって大きな可能性が広がっていることは実感しています。

 

法務部を、企業内弁護士を「リ・デザイン」し、新しいバリューを提供することができれば、企業法務の仕事をもっと面白いものにできるのではないでしょうか。

 

これから10年、「企業法務をリ・デザインし、企業経営に新たな価値を提供する」

ということをミッションに自己研鑽をつみたいと思います。

 

そのような思いから「企業法務をアーキテクトする」という名前でブログをはじめることにしました。試行錯誤のなかで学んだことをブログにまとめていきたいと思います。

 

よろしくお願いします。